帯に短し襷に長し

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なんだかんだ言って、皆さんありがとう!

どうも!DJ.Fです。

無事に、RPG制作メンバーがひととおり揃いました!
スカウトに、計3日かかりました。
これからが、大変です。

では、始めます。


MASK OF HEART
第六章 崩壊

ひたすら、ヨウとレオンは、走り続けた。
「セオの家」から「サンドラ」までは、走って10分程の距離だ。
森が無くなったので、なおさら、迷わなくて済む。

走って、走って、走って・・・

ようやく、「サンドラ」に辿り着いた。
この都市は、大体の家がレンガ造りで出来ている。
「サンドラ」のほとんどの地表は、砂漠の土だ。

ドン! ドン! ドン!・・・

何かの足音が、聞こえて来た。
「おそらく、セオに違いない!」
レオンは、はっとしたように、言った。

やはり、足音の主は、セオだった。

ヨウと会ったときの、あの優しい目は、跡形もなく、消えた。
セオの目は、憎しみに包まれた、「悪」の目だった。

「ハハハ!!!みんな、消えてしまえ!!!フハハハ!!!」

既に、セオとは思えない口調だった。
まるで、セオの中に、別の人格が生まれたかのように。

「ダゴル!!」
呪文のような言葉を唱えた、その瞬間、

ドカーン!!!

凄まじい音と共に、レンガ造りの家が、90軒まとめて吹っ飛ばしてしまった。
「あいつは、闇の呪文を使えるはずがないのに・・・。何故だ?」
レオンは、首をかしげた。
「その・・・、暗黒の呪文って・・・、何だ?」
ヨウは、怯えながら、話した。
「暗黒の呪文とは、「カムラ」というマドウ書の中に書いてある、「悪」の「こころ」を持った人にしか操れないマドウなんだ!セオは、「悪」に染まってしまったのか・・・」
レオンは、大粒の涙を流し始めた。
「なら、サマガラント神殿にある、「カムラ」というマドウ書を、自分が使って、セオを、元通りにしてみせる!」
ヨウは、ハッキリと、勇ましく、言った。
「私は、あまりお薦めしないが、仕方ない。君の「こころ」が「善」になっている今なら、使えるかもしれない。覚悟は、出来たか?」
レオンは、真剣な眼差しで、言った。
「もちろんだとも!」
ヨウは、一瞬の迷いもなく、答えた。
「よし、サマガラント神殿に行きたいのなら、ここから(今居る場所は、サンドラの南である)北へ、真っ直ぐ行くといい。そうすれば、入り口が見えてくるであろう。」
レオンは、心配そうに、言った。
「分かった!必ず、セオを救ってみせる!」
            *

記憶も、力も無いけれど、人を助けたい!という気持ちに変わりは無い。
だが、こんな気持ちになったのは、生涯初めてなのかもしれない気がしてきた。
自分の「こころ」は、また一歩、成長しているような、気がする。

            *
こんなことを、思っていた、その瞬間、
「ぐわああああああ!!!」
と、セオと思われる叫び声が聞こえてきた。

セオの方へ、近づいてみると、苦しんでいた。
「早く、俺を倒してくれ。お願いだ。」
セオの、「こころ」の声が、聞こえたようだった。

その瞬間、ヨウの口が勝手に動き、
「シャント!!」
と、今までに聞いたことのないような言葉を口にした。
多分、これが「マドウ」という奴だ、とヨウは悟った。

セオは、突然光輝きだして、消えた。

「セオ!!!!!!!!!」

ヨウは、力一杯の声で、泣き叫んだ。
セオは、どこか彼方へと、行ってしまったようだ。

すると、セオが消えた場所から、ハート型の「こころ」の欠片と思われる物が、あった。
それを、手に取ると・・・

ヨウは、この世界に来るまでのことを、少しだけ、思い出した。
「そうだ、自分は、NEETだったんだ・・・」
ヨウはそれだけしか、思い出せなかった。

セオは、もう帰って来ないかもしれない。
だけれども、ヨウの「こころ」の中では、永遠に、生き続ける。
彼の思い出と共に。

<第六章 終>
<第一節 終>

では、さよなら。
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