帯に短し襷に長し

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これでおしまい

MASK OF HEART
最終章 見えない敵


ヨウは走る。
マタムネによると、ボクはサイボーグだという。
そのことには薄々気づいていた。

あの「イッパク」呼ばわりされた頃、ボクに機械化する能力が有るとかないとか言われ、実際に出来たという記憶がある。
だから、マタムネの話はまんざらではないのだ。

ヨウは疾走する。
デナが町中で暴走しているという話を巷で聞いたからだ。

ボクが止めないで、誰が止めるんだ。






町は朱に染まり、人々は真っ青な顔を浮かべ、逃げまどう。
それをデナは、無惨にも切り捨てていく。
誰かが下した命令を遂行するために。

「何してるんだろう?」
自分で自分が何をしているが分からない。

そう考えていたとき、
ヨウが現れた。

「もう止めるんだ!これ以上罪を重ねるな」
「私は、やらなくちゃいけない。世界のために」
「これが世界のため?馬鹿を言うな!」
ヨウの右手がデナの頬に打ちつけられた。

「……もう止めよう。ボクらの本当の敵を倒すためにも」
「本当の、敵?」
「そう、ボクらの本当の敵は、こころ。こころを殺さない限り、この世界に平和は来ない」
「どうやって殺すの?」
「こころの集合体、グラモスを倒す。それだけだ」

実を言うと、ヨウはサンドラの一件の時に、トッカーとカムラに目を通していた。
それによると、グラモス自体、ヒトが作り出したこころの偶像だという。
何故ラルースが死んだか。何故ヨウのこころの欠片が、六大師とやらに握られていたのか。
そして、老婆が手渡した、あのメダル。
すべて、ボク自身が望んだ形がマドウを通して具現化されたのだという。

この世界は、マドウが使える。
故に、不可思議な事が数多く起こる。
ボクらは、それ故マドウを封印しなければならない。
そのためには、ヒトが作り出したマドウの欲のこころの塊である、グラモスを倒さなくてはならない。

「今、グラモスは何処にいる?」
「キミの目の前」

「やあ、久しぶり」
「決着をつけようか、グラモス」

ボクは全身機械化し、グラモスに、右手の拳をぶつけようとした。
しかし、それは見切られて、グラモスは、ボクの背後に来ていた。

「これで終わりだ!エンフィモ!!!!」
グラモスは、最上級の闇のマドウで反撃を試みた。
しかし、それは機械化したヨウには効かなかった。
「あんたには、これで十分だ!シャント!!!!!!!」

決着がついた。

グラモスは、最期に満面の笑みを浮かべ、倒れた。


「これで、すべてが終わった」





事件後、ラルースがもしかしたらこの世に戻せるんじゃないか、というマタムネの話があり、一同マタムネの家に集合した。

「彼女は未だ、意識が宙に浮いたまま、つまりマサヨシみたいな状態なんだ。だから、このサイボーグに、意識を定着させれば……」
「ラルースが帰ってくる!!」
一同歓喜した。

しかし、作業には一晩掛かるようなので、寝て待ってろと忠告を受けたが、なかなか寝られずにいた。
ボクは、あの時伝えられなかった言葉を言おうと、ぼやけた意識の中で、そう誓った。

「おはよう」
夢だろうか。あの甘ったるい声が聞こえてくる。
・・・・・・まさか!!!

ボクが目を開いた瞬間に飛び込んだものは、あのラルースの姿だった。

「おかえり。……好きです」




<完>





無事に疑似円満終了できました。
これも、今まで読んで下さった全ての人のお陰です。

ありがとうございました。


それでは、また会う日まで。

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復活!

時は凄まじい速度で流れるものです。
このブログも、もう五周年です。
という訳で、復活祭です。


MASK OF HEART

完結篇

頑張って書きます。


ではまた。

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